《 「マスカレードホテル」のおまけ謎 ②》

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この謎解き、あのドラマで…

昨日の記事で東野圭吾さんの人気小説「マスカレード・ホテル」「マスカレード・イブ」の「帯裏の謎解き」を紹介しました。

本の「P-L-W」

「ページ、行、何文字目か」を拾って暗号解読するという謎解きでした。


「あれ? この謎解き、最近どこかで…」

同じように思った人もいるのでは?

じつはこの手法の謎解きがフジテレビの月9のドラマ「ミステリと言う勿れ」でも使われていました。

主人公の久能整くん(菅田将暉)が出会ったミステリアスな女性・ライカ(門脇麦)さん。

彼女は文庫の「自省録」をすべて暗記しています。

本の文字を「ページ、行、何文字目か」の数字に置き換えて会話をするのです。

数字をばばばーーーーっと早口で言われて、整くんは慌てて本を片手に数字と本の文字を照合していきます。

整くんがとっても、優秀なのはわかる。わかるけど、その早さじゃ無理だってばよ…。

しかも、結構、重要なことも言ってるし。伝わらなかったらどうすんの~、って見ながら思ってました。

実際にやってみるとよくわかります。



「謎解き」の部分



一番上の段は左の表から数字を当てはめると…

「189―16-20」になります。

「189ページの16行目の上から20文字目」ということです。

「マスカレード・ホテル」がお手元になかったら、別の文庫本でかまわないのでやってみてください。

ページはともかく、行と何番目かを数えていくのは案外、大変です。

しかも、これで「たった1文字」

ドラマとはいえ、整君はよく会話ができたものです。


同じ「謎解き」で意外な作品がつながりました。

ドラマのセリフで「珍しい手法ではない」というようなことを言っていたので、ほかにも使われている作品があるんでしょうね。

こういう意外な発見があるのも「謎解き」の面白いところです。


ちなみに・・・

ネタバレになるので詳しくは書きませんが、

「マスカレード・ホテル」では、ある「座標」を犯行現場と結びつける場面が出てきます。

この「帯裏の謎解き」もそこから生まれたのかもしれません。

ある場所を特定する→文字を特定する

という発想だったのかなぁ、と勝手に思っています。


「マスカレード・ホテル」はさまざまな事情を抱えた人々が織りなす人間ドラマが魅力です。

もう帯裏に「謎」は隠れていないでしょうけど、興味が湧いたら読んでみてください。

桜と葉っぱライン

「マスカレード・ホテル」

「マスカレード・イブ」

作者:東野圭吾

集英社文庫

「ミステリーと言う勿れ」

原作:田村由美

月間フラワーズ(小学館)で連載中。

ドラマ:フジテレビ(1月期の月曜9時~)

脚本:相沢友子

(2022.4.5時点の情報です)

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