帯の裏に隠されたもう一つの謎
謎はいろんなところにあります。
例えば「本の帯裏」にも。
「マスカレード・ホテル」は東野圭吾さんの人気小説。
木村拓哉さん・長澤まさみさんの出演する映画にもなりましたよね。
その文庫本の帯に…
「マスカレードシリーズ」応募キャンペーンの「謎解き」が仕掛けられていました。
応募の〆切は2014年なので、もうとっくにキャンペーンは終わっています。
「謎解き」の部分をもうちょっと大きくしてみると…
左の数字の表を使って、右側のアルファベットの暗号を解くというもの。
一見、ややこしそうですが、「AD」ならAとDのぶつかった場所を探して「1」という数字が導き出せます。
右側をよ~く見ると、左から3マスの右下に小さい「P」、真ん中の2マスの右下に小さい「L」、右の2マスの右下に小さい「W」があります。
本好きな人にはピンときますよね。
「P-L-W」は
「ページ、行、何文字目か」を表しているんですね。
表の右端には「MH1」「MH2」「MH3」とあるので、それぞれに対応した一文字ずつを入れると3文字の言葉になります。
ちなみに「MH」はたぶん「マスカレード・ホテル」の略。
答えを出すには「MH1~3」の3文字から導かれる言葉だけでなく、「ME1~3」の3文字から導かれる言葉も必要です。
「ME」はたぶん「マスカレード・イブ」の略。
文庫を2冊購入して謎を解かないと応募できないという商売上手(?)な謎解きでした。
文庫や、人気の新刊が出版されるときに「本の帯」を使ったキャンペーンをよく見かけますが、こういう遊び心のある企画はとっても素敵。
特にミステリーの読者は、「謎」を楽しみたい! と思って、本を手に取るはず。
こういう帯を見ると「おっ!」と心が踊ります。
(②に続きます)
「マスカレード・ホテル」
「マスカレード・イブ」
作者:東野圭吾
集英社文庫
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