葉っぱは食べる? 食べない?
「桜餅どっち派?」問題の第2弾。それは…
葉っぱは食べる? 食べない?
これですよ。
「葉っぱも含めて《桜餅》なんだから、当然、食べるでしょ」
「葉っぱのあの香りを楽しまなくてどうするの。
そもそも食べられるように加工してあるんだからさ」
「葉っぱの塩気があんこの甘さを引き立ててるんだよ」
これが「食べる派」の意見です。
ちなみに、桜餅には主に大島桜の葉を塩漬けにしたものが使われています。
一方、
「桜餅の葉っぱは飾りでしょ?」
「食感が悪くて、おいしくない」
「なんかいや」
これが「食べない派」の意見です。
はたして、正解は?
「好きなように食べてください」
「そんな正解あるかーっ!」
と、おっしゃる方には…。こんなアドバイスをしましょう。
「買ったお店で聞いてください」
「そんなアドバイスあるかー!」
まあ、そう言わずに聞いてください。
本当にお店によって考えが違うようなのです。
私は「桜餅の葉っぱは食べるもんだ」と思ってました。
長命寺も道明寺も葉っぱをつけたまま食べます。
子どものころから、ことあるごとに「葉っぱ食べる?」と人に聞いてきましたが、
「柏餅の葉っぱは食べないけど、桜餅の葉っぱは食べる」
という意見が多かったです。
ところが、桜餅の元祖である「長命寺桜もち」のお店によると…
「葉っぱは香りづけと乾燥防止のためにつけてあるので、食べないことをお勧めします」
がーん。
軽い衝撃を受けました。
もちろん、丁寧に塩漬けしてあるので桜の葉は食用可能です。
食べる人の好みに合わせてどちらでも構わないのですが、あえてというなら…ということなんだと思います。
これにたいして、「道明寺桜餅」は
「桜の葉ごとお召し上がりください」
というお店が多いようです。
どういうことかというと、
お店によって「桜の葉を食べることを前提にしているかどうか」によって答えが変わってくるということ。
道明寺桜餅は、道明寺粉のつぶつぶが葉っぱに密着しているので、はがそうとすると形が崩れてしまう。
まあ、ぐちゃぐちゃになっちゃうわけです。
そこで、きれいな形を保ったまま葉ごと食べることを前提に味を調えているお店が多いようです。
でも、私が知る限りどのお店も
「お客様のお好みでどうぞ」
という答えに落ち着きました。
「春を感じさせてくれる平和な議論」
お茶を飲みながら、桜餅で話題が広がっていくって幸せな時間な気がします。
決着をつける必要のない「桜餅、どっち派問題」は
これからも和やかに続いていくでしょう。
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