《 部屋と制服と食事 》 (問題編)
「今は解かない!? 問題」
《AI学園》の入学説明会と1日体験入学は謎解きを交えつつ進んでいる。
ランチの話とカレーのトッピング選びで場の空気が少し緩んだ。すると、画面の向こうのロボQは…。
「さて皆さん、ここでも問題を2問出しマス。これからスクリーンに“3分間”映しますが、今、解く必要はありまセン。では、こちらが問題となりマス」
巨大スクリーンの画面に、問題が映し出された。
【問題編】
問題1:制服の間違いをできるだけ具体的に5つ答えよ
リュウ(「間違い探し」と「あるなし」だな。だけど、なんで今、解かないんだろう?)
確認してみたが、スマホには問題も解答欄も送られていなかった。3分が過ぎると、スクリーンには再びロボQが現れた。
ロボQ「長い説明が続いてそろそろ疲れてきましタカ? 気分を変えて、次は《AI学園》の施設と、皆さんが生活する寮を見学してもらいマス。グループごとに係員の指示に従ってくだサイ」
リュウは10人ほどの学生と一緒に教室、実験室、音楽室などを見て回った。そこから外に出て寮へと向かう。大沢は別のグループなので知らない学生ばかりだ。特に話すこともないので黙ったまま移動する。
係員がある部屋の前で立ち止まり、ドアを開けた。
係員「皆さんが生活する部屋のスタンダードタイプです。中の家具はさわっても構いませんよ。自由に見てください」
リュウ「シンプルだけど必要な物は揃ってる感じだ。そんなに狭くもないし。へー、奥には風呂とトイレもあるんだな」
プライベートルームを出て別の部屋に案内されると、そこには家具はなく「制服を着た人型」が2つ置いてあった。
係員「これが《AI学園》の制服です。よく見てくださいね」
リュウたちは人型の周囲を360度、好きなように見ることができた。
リュウ(制服には市松模様がポイントに使われているんだな。女の子用はちょっとかわいいな)
ふと、見ると壁には大きなパネルがあった。
リュウ(デザイン画かな? 部屋に置いてある制服と同じだし。あれ? そういえばこの絵って…)
係員はチラリと腕時計に視線を落とした。。
「それではそろそろ校舎内に戻りましょう。次は大食堂をご案内します」
リュウは部屋を出る前に、もう一度、制服と壁のパネルに目をやった。
大食堂は「大」とつくだけあって、かなりの広さがあった。リュウたちは係員に従って受験番号の札が貼られた席につく。
一方の壁際には明らかに学生でも教員でもない大人たちの集団がいる。半数がカメラを手にしているからおそらくマスコミ関係者だろう。数十人、いや、100人を超えているかもしれない。
その反対側には階段2~3段くらいの低いステージがあった。突然、照明が暗くなり、音楽が流れだす。
ステージにスポットライトが当たり現れたのは…。
《 To be continued… 》
次回は、
です
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🐧 今回はここまで。
楽しんでいただけたでしょうか?
今回は《AI学園》の制服と生徒用の
プライベートルームが公開されました。
次回はランチの時間です。
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