AIペンギンミステリー(19)  第6話②

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《 サクラサク!? 》 (ヒント編)

「入学の条件」

《AI学園》の入学説明会&1日体験入学…のはずなのに、いきなり問題が出されて、リュウもほかの生徒たちもとまどっている。

「えー」とか「なんでー」という声が上がった。

でも制限時間があるので、みんなは一斉に問題に目を向ける。

【ヒント編】

ロボQ「問題1と問題2の制限時間はそれぞれ30秒デス。

なるべく早く答えを入力してクダサイ」



リュウ(問題1はドリンクをもらう時に出た「赤青問題」だな。上の例題通りに考えれば…)

リュウ(問題2は「赤青問題」のアレンジかな? 答えが漢字になるってことは、このカタカナが漢字のパーツなんだろうな)

ロボQ「問題3と問題4の制限時間はそれぞれ5分デス」



リュウ(問題3も4も隠れてる文字がわかればいいってことだな。

問題3は、なんか甘い物っぽいなぁ。アイスクリームがあるし。

問題4は、お皿がある。ってことは料理かな?)


ロボQ「ソコマデ!」

 制限時間はあっという間に過ぎた。

桜と葉っぱライン


ロボQ「では、これから入学説明会を始めマス。皆さんは《AI学園》の入学資格試験に見事、合格しまシタ。おめでとうございマス」


ロボQ「皆さんはこう思っていマセンカ。『なぜ、こんなに問題ばかり出るのか?』と。じつはそれこそが《AI学園》を創設した意義なのデス。

《AI学園》はAIと人間の相互理解を深めるために創られマシタ。AIは“人間とはなにか”を知るために、まだまだ学習が必要デス。

そこで、人間がどのような時に、どう考え、どんな行動をとるのかというデータを《AI学園》の生徒の皆さんに提供してもらいマス。これは入学するための条件デス」

リュウ(つまり、24時間AIに思考や行動を監視されるっていうことなのか? それって、個人情報丸わかりなんじゃ…)

ロボQ「ただし、このデータは完全にAIが管理します。個人が特定される形で『人間』に開示されることはありません。」

ロボQはかなりの時間をかけて、具体的に丁寧に説明を続けた。

 例えば、生徒Aが「何時に起きたか」「何を食べたか」「トイレに何回行ったか」など、生活に関わる全てのことを知られてしまうが、先生や他の生徒を含む全ての人間はそのデータを見ることはできないということだ。

データ協力をするかわりに、《AI学園》の生徒は、研究(勉強)・生活のどちらに関してもかなり優遇されるという。


ロボQ「初年度の入学者は100名デス。このうち、2人の特待生には本人の希望を最大限にカスタマイズした最新鋭のアンドロイドをすでに用意していマス」

 会場がどよめいた。

ロボQ「さらに、こちらが適格と判断した数名にも成績に応じてカスタマイズ可能な『AIロボット』が渡されます」

 リュウの胸は高鳴った。

(自分専用の『AIロボット』か! すごいな!)

《 To be continued… 》

次回は、

解答編「カレーにプラス?」

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🐧 今回はここまで。

楽しんでいただけたでしょうか?

《AI学園》に入学するための条件は24時間「究極の個人データ」を提出すること。

監視されているようで嫌な気がしますが、人間に知られるのでなければ空気と同じ?

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